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     庭に植える日本のハーブ (2007.7)

探偵「広い庭のあるお家では、たいてい日本のハーブが何種類か庭のすみに植えられていて、必要な時にちょっとつまんで使うのが普通のことだったんだよ。」
物子「へえ、なんかうらやましい。私の家なんか、団地だから庭がないもん。」
探偵「庭に植えるハーブの代表がアオジソかな。10株もあれば、次から次へと葉がとれるから便利なんだ。」
物子「シソの葉はいっぺんに使う数は少ないから、庭でとれたらいいわね。スーパーで売っているのは大葉(おおば)っていうんでしょ。お母さんが、けっこう高いのよって言ってたわ。」
探偵「それにシソは実もハーブとして使えるよ。お刺身(さしみ)についているのを見たことがないかな。」
博「実をしごいて、お醤油(しょうゆ)の中にまぜるんでしょ。知ってる、知っいる。いい香りがするよね。」
物子「シソにはアカジソもあるわよね。」
探偵「アカジソは、梅の実を漬ける時に使う。梅干しが赤いのは、アカジソの色のせいだよ。次はミョウガだけど、食用に使うのはどの部分が知ってるかな。」
物子「形からいうと、新芽かな。」
探偵「正確に言うと花のつぼみなんだ。ミョウガは地面すれすれに白い花を咲かせるけど、そのつぼみが食べられるなんて、誰が気づいたんだろうね。もともとは熱帯アジアの植物で、中国では食べると物忘れがひどくなるという言い伝えがあるらしいよ。」
博「ミョウガは薄暗い(うすぐらい)場所に生えるんでしょ。田舎に行った時に、庭のすみの木の陰に生えているのを教えてもらった気がする。」
探偵「博君の田舎の家には庭があるんだね。それだったら、サンショウとかユズとかの木も植えてなかったかな。」
博「ユズは確かにあったよ。」
物子「ユズもハーブに入れていいわけか。お澄ましにユズを一切れ入れると、よい香りがたって最高ね。」
博「サンショウは葉っぱを食べるの?」
探偵「新芽をつんでね、タケノコを煮たのに付け合わせたりするんだ。サンショウの芽を”木の芽”と呼ぶくらいだから、食卓に乗る代表的な木の芽ということになるね。ほかにも、実も利用できる。熟した実の皮を粉にしたのが、粉ザンショウだ。何にかけて食べるかは知ってるね。」
物子「それって、ウナギの蒲焼き(かばやき)ね。なんか、よだれが出てきそう。」

アオジソの葉 アオジソの実 ミョウガの葉
アオジソ アオジソの花と実 ミョウガの葉
サンショウの新芽 サンショウの実 ユズの実
サンショウの新芽 サンショウの実 ユズの実

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