はす池の動物 (2003.8)
博「池で動物の写真もとったんだ。まずカメね。」
探偵「アカミミガメだな。大きさはどのくらいだった?」
博「甲らの長さが20cmくらいかな。」
探偵「だいぶ大きいのがいるな。困ったもんだね。」
物子「えっ、カメがいるとどうして困るの?」
探偵「それはね。このカメがもともと日本にいた種類じゃないからだよ。」
博「もしかすると、ミドリガメが大きくなったのが、このカメなの。」
探偵「そうなんだ。アカミミガメというのはアメリカのカメでね、小さいこどもをミドリガメと名づけて、お祭りなんかで売っている。飼っている内にだんだん大きくなって、もてあましたあげく、池なんかに放してしまう人が多いんだ。このカメのせいで、もともといたイシガメやクサガメが少なくなったとも言われているよ。」
物子「せっかくの自然なんだから、邪魔者を増やしちゃいけないわね。」
博「それからトンボね。何種類かいたんだけど、写真がとれたのはこの1種類だけ。これって、イトトンボでしょ。」
探偵「そうだね。しっぽのところの青い模様からみてアオモンイトトンボのオスだね。でも、初めてにしてはよくとれたじゃない。ほかには、どんなトンボがいたの?」
博「体が真っ赤なのが多かったよ。赤トンボかな?」
探偵「それはたぶん、ショウジョウトンボという種類だね。赤トンボとはちょっとちがう仲間だ。赤い体のオスが、池の上の同じ場所を行ったり来たりしていたんじゃないかな。コシアキトンボといって、体が黒くて腰のところに白い帯のある種類も同じような行動をよくしている。どちらも、オスが池に自分の縄張りを持って、そこでメスを待っているんだ。」
博「うん、コシアキトンボらしいのも見たよ。」
探偵「でも、これだけハスが水面をおおうと、大きなヤンマなんかはあまり来ないかもしれないね。池のようすが変わると、そこにすむトンボも変わってくるんだ。」
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