中村さんの記録カード |
虫こぶの調べ方は? (2006.5)
博「中村さんは、どうやって虫こぶを調べているんですか?」
中村「私の場合は、1種類虫こぶを見つけると、記録カードをつけるようにしているんです。そのカードには、いつどこでどんな植物で見つけたかなどを記録し、写真やスケッチもはりつけておきます。図鑑で調べてわかったことがあれば、それも書き込んでおきます。同じ種類を見つけた時には、写真などをプラスしていくようにします。」
物子「観察の参考になる本がありますか。」
中村「手に入りやすいのは、次の2冊ですね。
『虫こぶハンドブック』(薄葉重著/文一総合出版)
『虫こぶ入門』(薄葉重著/八坂書房)」
博「標本を作ったりすることもあるんですか。」
中村「後で、専門家(せんもんか)に見ていただく必要もありますから、できるだけ標本を作ります。同じ虫こぶがたくさんあった時には、三つ持ち帰って一つはアルコール漬けの標本、一つはそのまま乾かした標本、もう一つはナイフで切って中を調べるのに使います。ただし、虫こぶといっても自然の一部ですから、その場にあった虫こぶを全部持ち帰るようなことはしてはいけませんね。」
博「虫こぶの中を調べるのは、どうやるんですか。」
中村「カッターナイフかなんかで、そっと二つに切ると、虫こぶを作った虫がすんでいる部屋が見つかります。うまくいけば、虫のすがたも観察できますよ。」
カゴノキエダコブフシとその断面 |
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