虫こぶの名前のつけ方は? (2006.5)
博「ええと、次の質問は虫こぶの名前のつけ方を教えてください。」
中村「それはなかなかよい質問ですね。虫こぶの場合、それを作る原因になった虫の種類がすぐには分からないことが多いので、色や形の特徴から、まず虫こぶに名前をつけておくことになっているんです。」
物子「『クズクキツトフシ』というようなのが、虫こぶの名前なわけですね。」
中村「その通りです。たとえば、下の写真の『ケヤキハフクロフシ』の場合だと、最初の『ケヤキ』は植物の名。次の『ハ』が虫こぶが葉できること、次の『フクロ』が虫こぶの形を示しています。最後の『フシ』は虫こぶという意味で、古い日本語から来た言葉ですね。」
博「じゃあ、『マタタビミフクレフシ』の場合は、マタタビの実にできるふくれた虫こぶという意味ですね。」
中村「大正解。図鑑に出ていないような虫こぶを見つけた時は、このルールでかりの名前をつけておくといいですよ。」
ケヤキハフクロフシ(アブラムシ)<中村> | マタタビミフクレフシ(タマバエ)<中村> | サクラハトサカフシ(アブラムシ)<中村> |
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