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白黒模様の羽はだれの落とし物? (2001.2)


アカゲラの尾羽

 自然探偵と一緒に山道を歩いていた時のことです。白と黒のはっきりした模様のある羽を見つけたので、どんな鳥のものかを聞いてみました。
 しばらく考えていた探偵は、「ちょっと自信がないから、調べてから返事をするよ。」と言いました。そして、その羽の大きさと模様を野帳にメモしていました。
 その夜のこと、探偵から電話がありました。「笹川昭雄さんという人が作った『羽根図鑑』(世界文化社)という本をみたら、そっくりの羽がのっていたよ。アカゲラの尾羽だった。右側の尾羽で、外側から2枚目のものらしい。でも先の方がすっかりすり切れていて、ずいぶん短くなっているね。1年間使って抜け替わったところなんだろう。キツツキの尾羽は、体を支えるのに使うから消耗が激しいんだね。」
 ぼくはもう一度羽を取り出して、図鑑のアカゲラと照らし合わせながらじっくり観察してみました。

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