身近に見られる鳥の中で、求愛のディスプレーを簡単に観察できるのはカモの仲間です。カモ類の多くは冬鳥として渡来し、川や池で越冬しますが、越冬地でつがいを作るので、1月から2月にかけて求愛のディスプレーが観察できるのです。
カモ類の求愛ディスプレーは、いろいろな行動パターンが組合わさって儀式化されており、その中には羽づくろいのしぐさなどの取り入れられています。 コガモの場合は、ピリッピリッと盛んに鳴いている声が聞こえたら、求愛行動を見るチャンスです。数羽から十数羽の雄が1羽の雌を囲い込むように泳ぎ、その回りで様々なポーズととって見せます。いちばん目立つポーズは、頭と尾を同時に上向きに反らす姿勢です。 | |
P78 いろいろなカモの求愛ポーズ |
78 雌を囲んで泳ぐオナガガモ |
☆チェック☆78表 |
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