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野鳥の観察 (6.コミュニケーション)

音を出す

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

鳥の中には、声ではなく音を出してコミュニケーションに役立てている種類があります。キツツキ類が木の幹などを連
続的に叩いて音を出すのは、ドラミングと呼ばれます。ドラミングにはさえずりと同じ働きがあります。ドラミングは特定の木や枝が使われることが多く、時には竹や電柱にまかれた金属カバーなども利用されます。
キジやヤマドリは羽をふるわせてドドドッと聞こえる大きな音を出します。「山鳥が母衣を打つ」と言われたのはこの音です。
オオジシギは、ズビーヤク・ズビーヤクなどと鳴きながら上空を飛び回ってから、急降下してガガガガッと大きな音を出します。この音は広げた尾羽で出されており、ジシギ類の細くて数の多い尾羽はこの発音の道具になっています。
コウノトリはくちばしを叩き合わせて音を出し、それを求愛行動に使っています。

☆チェック☆76表

76 羽をふるわせるキジ

P76-2