野鳥の観察 (6.コミュニケーション)

さえずりのレパートリー

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

さえずりのレパートリー
コルリやクロツグミのさえずりを聞いていると、1羽の鳥がいくつかの節を持っていて、そのレパートリーをとっかえひっかえ使ってさえずっていることが分かります。
コルリではヒッ・ヒッ・ヒッ・・・と十数回続く前奏の後に、ピルルルルとかピシャピシャピシャなどの節を続けます。1羽のさえずりを記録して、どのくらいのレパートリーを持っているのか、どんな順番で使うのかなどを調べてみましょう。

73表
★さえずりの個性
同じ種類の鳥でも、さえずりが違って聞こえることがあります。それは豊富なレパートリーによることもありますが、もう一つの理由としては、さえずりの個体差があげられます。ホオジロのさえずりは1羽1羽少しづつ違っているので、その個性を確かめてみましょう。

★鳥の方言
さえずりは地域によっても違う場合があります。日本の鳥では詳しい調査がほとんど行われていませんが、旅行に出て時に、ふだん聞いているさえずりと違いがないか注目してみましょう。