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野鳥の観察 (4.食べる)

吐き出す

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

鳥を観察していると、突然苦しそうなしぐさをして、何かを吐き出すことがあります。そのときは、めったにないチャンスですから、できるだけ吐き出したものを探して調べてみましょう。

★ペリット
タカ類・フクロウ類・カモメ類・カワセミ類などは、消化できない獣毛・骨・羽毛・鱗などを固まりにして砂嚢から吐き戻します。これをペリットと呼んでいます。フクロウ類のねぐらにしている木や薮の下には多くのペリットが落ちていることがあり、それを分解するとネズミ類の骨などがたくさん見つかります。

★種子
ムクドリやジョウ鳥を観察していると、突然苦しそうなしぐさをして、何かを吐き出すことがあります。その時は、めったにないチャンスですから、できるだけ吐き出した物を探して調べてみましょう。ビタキ、キビタキなどは、ミズキなどの種子を口から一粒づつ吐き出すことがあります。これも食べた直後に吐くわけではなく、砂嚢から吐き戻すので1種のペリットと考えることができます。

★毛虫
 鳥は毒毛を持った毛虫などを口にする場合、くちばしでまずいと判断するのではなく、飲み込む途中で異変を感じて反射的に吐き出す性質を持っています。そして、まずかった虫の色や模様を覚え、二度と口にしなくなります。ここではくわしく解説はしませんが、鳥のこうした性質が虫の間に警戒色や擬態を進化させる原動力になっているのです。

56-ペリットをはくブッポウソウ

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