野鳥の観察 (5.体の手入れ)

砂を浴びる

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

乾燥地帯で生活する鳥の中には水を浴びるかわりに、砂を浴びる種類があることが知られています。日本の鳥では、ヒバリ・キジ・ライチョウなどが砂浴びをする代表的な種類です。また、スズメは水浴びと砂浴びの両方を行う珍しい種類です。
 砂浴びは乾いた砂の中の窪みに座り、翼で砂をまきちらすようにして行われます。砂浴びには寄生虫や余分な脂などを除去する働きがあります。水浴びの場合と同じに、砂浴びの後には念入りな羽づ
くろいが行われます。

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65 スズメの砂浴びの跡

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★蟻浴
カケスなどがアリの巣の上に座りこみ、 羽の上にたくさんのアリをはわせる行動を蟻浴と呼びます。種類によっては、アリを くちばしでつぶして羽になすりつけること も行います。こうした行動はアリの分泌する蟻酸を利用して寄生虫を駆除していると も言われますが、詳しく解明はされていません。

★雪浴び
寒い地方では、砂浴びと同じようにして雪を浴びる行動が見られることがあります。どんな種類がこの行動を行うのでしょうか?