野鳥の観察 (5.体の手入れ)

頭をかく

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

羽づくろいは全身に及びますが、くちばしの届かない頭の羽毛を整えるのには足指が使われます。その行動は「頭かき」と呼ばれています。頭かきには二通りの方法があります。図でみるように普通に頭に足を伸ばす直接法と、翼越しに足を伸ばす間接法です。なぜ、間接法のようなややこしい方法がとられるのかはよく分かっていません。

☆チェック☆60表
直接法をとるか、間接法をとるかは、鳥のグループによって決まっており、例えばシギ類は直接法、チドリ類は間接法を用います。また、大部分の水鳥は直接法で、多くの小鳥類は間接法です。ただし、ごく少数の種では両方の方法を使うことが確かめられています。身近な鳥がどちらの方法をとるかチェックしてみましょう。

P60

60-1 トウネンの直接頭かき

60-2 セッカの間接頭かき