野鳥の観察 (4.食べる)

足を使う

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

鳥の足はいろいろな場面で使われていますが、餌をとったり、それを調理するために足を使う鳥は意外に少なく、種類が限られています。タカ類・フクロウ類の猛禽では足指の爪で獲物をつかみ取ります。また、カラ類は足で木の実を押さえて、つつきます。カラス類も腐肉を足で押さえて引き裂いている光景を目にします。どんな鳥がどんな目的で足を使ったか、記録してみましょう。

48 足で餌を押さえるハシブトガラス

☆チェック☆48表

★足踏みをする
採餌の時の特別な足の使い方に足踏みがあります。ユリカモメは、浅瀬の藻の上に立って勢いよく足踏みをします。そして下流側で水面に浮くものをついばんでいます。これは藻の中から小動物を追い出して食べているのだと思われます。
また、タゲリのようなチドリ類、トラツグミも地面で足踏みをすることがあります。この行動がどんな効果があるかは不明です。