野鳥の観察 (4.食べる)

貯える

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

カラスの行動を追跡していくと、面白い光景に出会うことがあります。くちばしにくわえた餌を物陰に押し込み、何食わぬ 顔でその場を立ち去るのです。隠し場所には落ち葉の下、建物の隙間など様々な所が利用されます。こうした行動は「貯食」と呼ばれています。
知能の発達したカラス類は貯 食の達人で、カケスはドングリを1個づつ落ち葉の下に隠します。そのドングリは後で利用されることもありますが、そのまま放置されることもあり、その場合カケスはドングリを運ぶ役目を果たしたことになります。

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☆チェック☆47表-1

☆チェック☆47表-2
★カラ類の貯食
カラ類も貯食行動の発達したグループです。ヤマガラはエゴノキなどの実を樹皮の割れ目などに押し込み、後でそれを利用します。山地ではコガラやゴジュウカラがブナの実を貯えている光景をよく見かけます。