野鳥の観察 (2.飛ぶ)

編隊飛行

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

ガンの仲間はかっては関東地方でも普通に見られた鳥で、その飛び方は「棒になり竿になり」と唄われました。これはガンが編隊飛行をすることを表現したものです。
ガンの他にも英語のVの字のように編隊を組んで飛ぶ鳥がいます。サギ類・ウ類では特によく編隊を組みます。
編隊を組むと、前の鳥の翼の先に出来る渦による上向きの気流を利用することができるので、後方の個体にとって少しだけエネルギーの節約になるのだそうです。編隊飛行は渡りの移動の際や、ねぐらに向かう時などに見られますが、そうした長距離の飛行の時には少しの節約も重要な意味を持っているのでしょう。
どんな鳥がどんな時に編隊を組んでいたかを記録してみましょう。

23-1編隊を組んで飛ぶウミウ

☆チェック☆23表

23-2 ハマシギの群飛
★統制のとれた群飛
ハマシギの群れは方向転換する時に一斉に向きを変えるので、群れの色が一瞬で変わって見えます。こうした統制はリーダーがいるわけではないと言われています。