野鳥の観察 (2.飛ぶ)

飛び立つ

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

鳥が重力にさからって飛び立つのは、なかなか大変なことです。枝や梢、崖などから飛び降りるように飛び立つことに比べて、地面や水面から飛び立つのは特にエネルギーを必要とします。
アマツバメ類のように翼と脚の長さの関係で地面から飛び立つことができない鳥もいます。オオミズナギドリはわざわざ木に登らないと飛び立つことができません。
水に浮かんだ水鳥には、二つの飛び立ち方があります。何歩か水面を走るように助走してから飛び立つものと、一気に飛び上がるものです。後者はカルガモなどの淡水ガモとガン類に特有の方法で、小さな池などからも飛び立てる利点があります。

P19-1

☆チェック☆19表

P19-2
★梢からの飛び立ち
 カケスなどは梢から飛び立つ時に、翼を閉じて空中に体を投げ出すように飛び出すことがよくあります。こうした飛び立ちはどんな種類に見られるでしょうか?