湘南の種子植物 (タケ科)

ミヤマクマザサ

最終更新 1998年5月

Sasa hayatae 
(タケ科)
山地の林下から草原に群生する小型のササ。丹沢大山に広く分布し普通。丹沢大山のササ群落は本種とスズタケからなり、スズタケが林下を広くおおい、本種がその周辺部に生えることが多い。両種は共に冬期に葉の縁が白く隈どられるが、ミヤマクマザサは稈が低く、基部の稈鞘は節間の半長、節の上側がややふくれる、葉は明るい緑色で下面には軟毛が密生、放射状の肩毛があるなどの点で容易に見分けられる。

ミヤマクマザサの葉

ミヤマクマザサ分布