相模川や花水川の河口近くで釣りをされている方から、海の魚が釣れてびっくりしたという話を聞くことがあります。特に、近年は川の流量が減り気味で、潮があげてくると、下流部の流れがほとんどなくなってしまうので、様々な海の魚が川に入り込むようになっています。マサバ、カタクチイワシ、ウマヅラハギなどが捕獲されたことがあるくらいなのです。しかし、もともと川に入る性質を強く持った海の魚も少なくありません。その代表はボラで、寒川取水堰のなかった頃には厚木あたりまで普通にのぼっていたようです。ボラは水面から高くジャンプするので、すぐにその姿を見つけることができます。また、目立たない種類では、シマイサキ、ヤガタイサキ(コトヒキ)、ギンガメアジ、ヒイラギなどがよく川に入ってくる種類です。これらは、アユやサケの仲間のように、海と川を回遊するというわけではないのですが、塩分濃度の低い汽水域を好むので、川にもよく入ってくるのだと思われます。クロダイやダツも相模川ではよく見かける海の魚です。 | |
ボ ラ |
シマイサキ |
ヤガタイサキ |
ギンガメアジ |
ヒイラギ |