平塚市では、この4月からペットボトルの資源回収を始めたことは、皆さんご存じだと思います。それだけ、ペットボトルが広く普及してきたということなのでしょう。確かに、缶と違ってフタをしておくことのできるペットボトルは、飲み物の容器として、都合のよい一面を持っています。しかし、一方で別の問題を引き起こしてもおり、それは、野山に捨てられ、環境を乱すという点です。 海岸での漂着物観察から考えると、一昨年くらいから急にペットボトルが目立つようになってきました。それはちょうど、500ccなどの小型のペットボトルの使用が認められた時期と一致しています。それまでは、容器といえば空き缶が目立ち、さらに時代をさかのぼれば、空き瓶が多かったと思われますが、現在では、ペットボトルが数の上でも空き缶と肩を並べるほどになっています。 プラスチックでできているペットボトルはいつまでも腐ることがありません。水に浮くので、いったん海に出ればどこまでも流されていきます。青い海に、こうした人工物が浮かんでいるだけでも、美観を損ねるものですし、海の動物に思わぬ影響を与えている可能性もあります。 海岸で拾い集めたペットボトルは、中に砂が入っていることが多いため、資源回収のルートに乗せるのが困難です。なんといっても、決められたゴミ箱に捨てたり、回収に出すという一人一人が心がけが重要でしょう。 | |
漂着物の中で目立つペットボトル |
|
|
|
|