平塚の歴史散歩 (平塚の遺跡)

前方後円墳の時代 塚越古墳(古墳時代)

07.つかこしこふん

最終更新 1998年5月

 北金目字塚越に所在し、北金目台地の東に延びる台地先端に位置します。北金目の不動院の裏にあります。現在、市内で唯一存在する前方後円墳であります。昭和34年に調査がされ、人骨、朱、管玉、鉄製品が出土しました。規模は全長45m、前方部長24m、後円部長21m、後円部の高さ2,35mを計ります。古墳の築造年代は、前方部の高さが後円部の高さより低く、前方部の前端の長さが後円部の径よりも短いこと、長大な舟形木棺が用いられていることや出土した管玉から6世紀代の年代観が考えられてきました。
 しかし、平成6年と8年の古墳の範囲確認(主に周溝)調査では、周溝内から4世紀後半の土師器が出土し、古墳の形態も周溝の状況から、前方後方墳の可能性も考えられるとの見解が示されました。築造年代も従来の年代より古くなるようです。まだまだ、問題を残した古墳といえます。被葬者は金目川水系を掌握していた豪族の長と考えられます。この古墳の所在する台地で、現在調査が行われておりますので、集落との関係が追求できるものと考えます。

塚越古墳全景

古墳から出土した管