平塚のお祭り −その伝統と創造− (社寺調査会員の声)

平塚の祭雑感

平成17年夏期特別展図録 平成17年7月発行

 村の鎮守の神様の今日は目出度いお祭り日。ドンドンヒャララ
ラ ドンヒャラララ。朝から聞こえる笛太鼓。小学校唱歌が懐か
しく思い出させる祭ぱやしガ市内のあちらこちらで聞こえる。私
達日本人は古来よりその土地に氏神様を祭祀して来た。神を迎え
氏子達が神と共に祭を楽しむために太鼓を叩き、輿を担いで来た。
これが今日の氏神様の祭であろう。神社神輿あり、氏子の手作り
神輿あり、子供神輿あり、太鼓の山車あり、その土地それぞれの
祭がある。戦前には神事だけで後は食(くい)祭礼だけであった
土地が今日では子供神輿あり、太鼓がありで賑やかに成った所も
ある。神輿の担ぎ手も変わった。昔は氏子の青年達で担いだもの
であったが近年では氏子の人数よりも他の人達の(助っ人・友好
団体)人数の方が多い土地がほとんどの様に見受けられる。ただ
子供神輿は子供会のお母さん達役員さんが取り仕切って居られる
ので氏子の子弟だけである。子供神輿や太鼓は祭を賑やかに地区
を明るくする力がある。みんなでワッショイ神輿を担ぎ、太鼓を
叩こう、と言っても神輿をリヤカーに乗せて引く所もある。

                                平川直之