平塚では複数の太鼓連が集まって太鼓の鳴りを競うことが昔から盛んです。相手よりいかにカンカンと甲高い音を鳴らすかがポイントで、そのために太鼓の革を吟味し、限界ギリギリまで革を締め、最高の状態で本番に臨み、腕っ節を利かせて鳴らします。これを「太鼓の競り合い」や「喧嘩太鼓」といいます。革の締めすぎで革を破くことは昔からの伝統で、盛んな所は毎年締太鼓の革を購入しています。太鼓店では異口同音に「平塚周辺の革の消費量は関東一」と語ります。8台の山車が競い合う豊田の豊八幡神社祭典をはじめ、中原日枝神社の6台、北金目神社の3台などがその代表格です。 |