神輿の輿棒、担ぎ棒のことを台棒という。平塚の神輿はすべて台棒が2本、すなわち二天で担ぐ。鎌倉以東や小田原以西、また県央以北の神輿は四天や六天で担ぐ神輿が多い。
一般に、神輿は台棒の外側から肩を入れて担ぐが、平塚では台棒の内側に人が入り、片方の手を反対の棒に突っ張り、身を寄せ合うようにして担ぐ。台棒の内側に入っていれば、神輿を倒したときに下敷きにならなくて済むともいわれている。 神輿の台輪の左右に箪笥の取っ手のような金具が付いており、タンスと呼ぶ。これを「バン、バン」と激しく打ち鳴らして調子をとる。左右の叩き手が調子を合わせることが肝心である。タンスは正式には環といい、環が付いているのは湘南神輿の特徴である。 |