博物館が開館してもう30年近くになります。この間、多くの市民の方からむかしの生活道具を寄贈していただきました。今回は、平塚市および周辺市町村において、昭和30年代までに使われていた”食”に関する民具を集めて展示いたします。
”食”は、私たちの生活の基本であり、”食の民具たち”は、最も懐かしく、身近に感じる生活道具ではないでしょうか。どんな道具を使って何を調理し、どんな器に何を盛って食べたのでしょうか。この本で紹介する民具には、今ではまったく使われなくなった道具や、使われていても形が違うものが多いと思います。昔と今の暮らしを比べながらご覧ください。 また、若い方や子供たちにも民具の面白さを知ってもらいたいと思います。写真の民具を見ながら、子供や孫たちとの交流をさらに深めていただければ、たいへん嬉しく思います。 平成16年 初春 平塚市博物館 館長 土井 浩 ■例 言■ ■本書は、平成16年1月4日〜2月29日に開催する特別展「食の民具たち」の展示解説図録である。 ■掲載した資料は、展示資料の一部である。 ■掲載した資料は、当館が収蔵する民俗資料であり、すべて寄贈されたものである。資料のほとんどは昭和40年以前に購入もしくは製作された生活道具であり、平塚市内および周辺町村で使用されていたものである。 ■掲載資料のデータには、資料の呼称、寸法、点数、特徴、寄贈時の聞き取りデータ、及び寄贈者の住所と氏名を記載した。寸法は、横×奥行×高さの順に記載した。資料の名称はできるだけ寄贈者の呼び方を尊重したため、同種類の資料でも名称が異なる場合もある。*以下は、資料に関する補足情報である。 ■特別展の企画、および本書の執筆と編集は、当館学芸員 浜野達也が行った。 | |
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