小鍋島1419路傍
県道沿いに位置する。 | |
庚申塔と並ぶ。 |
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元治2年(1865)文字塔 <形>駒型 <材>凝灰岩 <寸>61×33×20 <銘>(正)元治二丑年 道祖神 惣氏子中 正月十四日 |
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オマラ ここで特筆すべきはカミ部落に男根を型どった木彫品が残されていることである。管理しているのは代々杉山うた家で、何百年も前のものと伝えている。 この男根は「オマラ」と呼ばれ、長さ52cm、直径8.5cmである。かつては1月14日の朝に、この一年に新しく嫁や婿を迎えた家に子どもたちがオマラに水引を掛けて放り込んだ。 放り込まれた家はオマラに御神酒とご祝儀をあげてから杉山家に返した。オマラのせいかどうか、当家ではしばらく男の子が生まれていないという。 また、杉山家を道祖神の家と呼び、お飾りを燃やす際は必ずこの家の火を用いたもので、今もマッチを借りにくる。ある時、別の家の火を使ったら翌年の正月2日に火事があった。 そうでなくても小鍋島は火事が多く、オマラとの因縁をささやく声がある。道祖神は火の神様とみなされているのが理由になるらしい。そのため、当家ではオマラの処遇に困っている。 しかし、木製のオマラは他地区では確認されておらず、貴重な文化遺産であることはいうまでもない。 |