平塚の道祖神 (神田地区)

田村植竹

最終更新 1998年5月

田村6417天獏宮境内
上町で祀る天獏宮境内の小屋内に鎮座している。境内は鷹落ちびっこ広場という公園に続いている。 小屋内には大小二基の単体像が祀られている。銘文から植竹の道祖神であることが分かるが、植竹は歌川分水排水路の北側の厚木道以西をさすので、現在の位置は集落からはずれている。 旧位置は神田農協前の交差点(田村5)であった。ところで、上町の単体像がかつて天獏宮のあたりにあったことになっている。植竹道祖神の移動により、上町の道祖神が押し出されたのだろうか。 境内には十分スペースがあるが、祭祀集団を別にする場合、同じ場所では具合が悪いのかもしれない。

宝暦13年(1763)単体像
両脇に五輪石を従えて小屋中央に鎮座しており、烏帽子をかぶった袖中合掌像のようだ。 <形>舟型 <材>凝灰岩 <寸>44×27×16 <銘>(正){寶}暦十{三}□願主 末七月吉日植竹氏子

年代不明単体像
主塔の脇にちょこんと置いてある。これだけ小さな刻像道祖神はきわめて珍しく、高さ23cmは豊田宮下の石祠内双体像(25cm)より小さい市内最小の刻像道祖神である。 残念ながら像容がはっきりしないが、袖中合掌のようだ。<形>舟型<材>凝灰岩<寸>24×16×11<銘>無し

境内にお飾りが積まれる