四之宮723前鳥神社境内
神社の西側。道に面している。 | |
前鳥神社境内の道祖神と石祠 神社の西側。道に面している。 |
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亨保二年?(1717)双体像 年号「□保」と十二支の酉を照合すると、可能性のあるのは正保二乙酉、亨保二丁酉、亨保十四己酉、寛保元辛酉、天保八丁酉の五つである。 十干は「丙」のように見えるが、丙酉の干支は存在しない。「保」の上の文字が「子」のように見えることと年号と干支の間隔から「享保二丁酉」と判読してみた。 ただし、十干を「丁」と読むことには問題が残り、断定は出来ない。像容は特色がある。右女神、左男神のようで、右神は合掌しており、裾は踝まで覆っている。 左神は左肩から腰にかけて袈裟らしきものを掛け、着物の裾は短く、臑を露にしている。両手で長い棒状のものを肩に担ぎ、その先につく大きな六角形が両神の頭部後方に刻まれている。 これについて『神奈川の道祖神』は鋤を担ぐ農夫の姿としているが、農具を持った道祖神の類例などあるのだろうか。『大野誌』は長旗を持つとしているが、 大きな御幣(オンベ)ではないだろうか。<形>舟型 <材>安山岩 <寸>43×31×20<銘>(正)奉造立道祖神一尊願主 □保□□酉天四月日敬白 |