平塚の道祖神 (岡崎地区)

矢崎別名

最終更新 1998年5月

岡崎427路傍
セエトバライは八軒が年番で宿を勤める。この八軒を宮内という。宿の家は組内の各家からセエトバライの会費を年額三百円ずつ集める。 当日は周囲の電柱を利用してお仮屋が作られる。火入れを行う四時頃に道祖神に供物があげられ、組内すべての家に赤飯などが配られる。 かつては、近所の人が蕎麦を持ってきて男子に食べさせ、道祖神に供えた。燃え残りなどの片付けが済むと、宮内の人は宿に集まって一杯飲む。 ここでは、道祖神は魔除の神なので一年の悪魔祓いのために焼くのだと考えられている。その夜は神様の家が焼けてしまってないから、 前もって道祖神の所にある五輪石を一個ずつ取っておいて家に持ち帰り、灯明をあげ蕎麦を供え、一晩泊めてから十五日昼に小豆粥を添えて道祖神の所へ戻す風習があった。

五輪塔が三基並ぶ。