札場町15-20台町稲荷脇 |
横町には台町、仁兵衛大門、勘兵衛大門の講組織がある。これらは道祖神と稲荷の祭祀組織となっている。 正月飾りの管理はヤドで行う。セエトバライに際し、7日頃から毎晩お灯明銭をもらいに町内の家々を回った。 毎晩同じ家に回り、お灯明銭を笊に入れたもらった。銭を渋る家にはゴロゴロ石を家の中に投げ込んだ。投げ込まれた家は不幸ができた。 道祖神は子どもの神様だから大人はこの行為を止めることはできなかったという。 セエトバライには小中学生が参加したが、上級生はお飾りで作った小屋の中にふんぞり返っていたので、お灯明銭を集めに回るのはもっぱら小さな子であった。 分け前は上級生が多く取り、毎晩お菓子などを買った。昔は六根清浄をした。 14日の零時から始め、町内の各神社や家々に砂をつまんで三つ供えることはもちろん、新宿の街の方まで行って砂を置いてきた。 須賀の各町内ごとに決まった家や店がいくつかあり、そこを目指して子どもたちは砂を供え、こずかいをもらってきた。つい最近まで、 役員が車で海岸へ砂を取りに行って各家の玄関先に砂を置いて六根清浄をやっていた。オンビョウの頂部に付けるミタマは、三嶋神社の神主に切ってもらった。 |
道祖神境内 北町西原大門の道祖神から南に直進すると目と鼻の先に台町の稲荷社があり、その手前に朱塗り鳥居と二重祠が設けられて鎮座している。 昔は二重の小屋ではなく、今の外側の小屋のような屋根を覆ってあるだけだった。 |
慶応4年(1868)文字塔 <形>兜巾型 <材>凝灰岩 <寸>41×21×17 <銘>(右)慶應四辰年正月吉日 (正)道祖神 (左)八左衛門建之 |
セエトバライの幟 「奉納道祖神 講中」の幟並立。 |