見附町40-5八王子神社境内 |
通称権現さんとよばれる八王子神社は、道祖神同様二十四軒町と十八軒町で祀る。道祖神は鞘堂内に馬頭観音、五輪石とともに納められている。鞘堂の脇には道祖神の来歴を記した立札が八王子神社役員によって昭和61年に立てられている。これによると、明治32年以前は東海道の江戸見附付近に道祖神があり、疱瘡神として崇められていた。柳町の御領社の道祖神の旧所在地が大磯境、ちょうど西見附あたりに位置していたことと重ね合わせると、東西両見附に道祖神が鎮座していたことになる。なお、以前は鍵付きの鞘堂は無かったので、現在のようになったのは昭和61年のことであろう。セエトバライは現在も境内で行っているが、ここでもかつては子供達が「疱瘡三つ軽くしんように」と唱えながら、石を突いて家々をまわっていた。 |
鞘堂ができる以前の道祖神 昭和48年撮影 |
明治32年(1899)石祠 <形>石祠 <材>安山岩 <寸>56×24×21 <銘>(右)道祖神 (左)明治三十二年一月十四日造 |