高根字笹本に所在し、標高165mの高麗山の北側に展開する扇状地に立地しています。この遺跡の南側には高根横穴群があります。採集された資料と昭和53年の調査から次のことが考えられます。縄文時代後期後半の土器は、この時期に扇状地に人が住み始めたと考えて良さそうです。砂丘でも縄文中期の完形の土器が発見されていますので、このことを裏付けるかと思います。弥生中期・後期の土器は眼前に展開する後背湿地を利用しての水田農耕社会に展開していったこと物語る資料と考えます。弥生の土器には底部が穿孔されたものがあります。たぶん、方形周溝墓などの墓に供献されたものと思います。 | |
笹本遺跡_弥生中期の壷 | |
| |
| |
| |
|