平塚の遺跡

林B遺跡

はやしBいせき

最終更新 1998年5月

四之宮字林に所在し、自然堤防に立地しています。5地点の調査が行われており、古代と中世の遺構が発見されています。遺物では第1地点の3号住居址から緑釉陶器81点と石帯丸鞆が1点出土しています。第3地点では市内でも古い6世紀前後の須恵器蓋が出土しています。第4地点では古墳時代前期の五領式の高坏や奈良時代の須恵器G壷、中世の青磁・白磁等が出土しています。自然堤防は居住域と生産域の部分が錯綜する様相を示しています。第1地点の緑釉陶器の多量の出土は全国的にも珍しいものです。本遺跡は古代官衙の出先機関の一部と考えます。

林B遺跡_溝状遺構群

林B遺跡_3号住居址出土緑釉陶器

林B遺跡_全体写真

林B遺跡_4号堀立柱建物址