豊田本郷字本宿に所在し、相模川・金目水系によって形成された砂丘・砂丘、自然堤防と後背湿地に立地します。昭和56年の調査(報告書は「豊田本郷」)では古代・中世・近世の遺構群が発見されました。古代は7・8・9世紀の竪穴住居址が砂丘と自然堤防で主体的に検出されていますので、居住空間としての利用されています。中世も同様です。近世は生産空間になります。立地条件から、古代以降は基本的に集落の周りに生産空間が展開したものと考えます。遺物は土師器、須恵器、緑釉陶器・灰釉陶器、金属製品、瓦、中近世陶磁器、青磁・白磁等が出土しています。特に、45号溝状遺構(旧河道)からは多量の土帥器や須恵器に、刻み目のある馬の橈骨が出土しました。河川祭祀と考えられます。他に古墳時代前期の方形周溝墓や縄文中期・弥生中期の土器片が出土しています。 | |
本宿B遺跡_全体写真 | |
本宿B遺跡_中世の井戸址 | |
本宿B遺跡_中世の土壙墓 | |
本宿B遺跡_古墳時代前期の方形周溝墓 | |
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