四之宮字稲荷前に所在し、砂州・砂丘に立地しています。現在まで5地点の調査が行なわれています。報告は第1・2地点が報告されています。第1地点は10世紀後半の掘立柱建物址1棟と溝状遺構1条を検出し、第2地点では住居址8軒を検出しましたが、時期の分かるものは10世紀前半の1棟です。第1・2地点から本遺跡の全体的な傾向をつかむことは非常に難しいものがありますが、3〜5地点の調査成果から類推すると、大型の掘立柱建物址を中心に竪穴住居址が展開し、遺物的にも優品が出土していることから、全体的な評価としては曹司群の一角に相当するものと考えます。 | |
稲荷前B遺跡_全体写真 | |
稲荷前B遺跡_1から5号住居址群 | |
稲荷前B遺跡_2号住居址 | |
稲荷前B遺跡_2号住居址から出土した石帯 | |
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