平塚の遺跡

新町遺跡

しんまちいせき

最終更新 1998年5月

新町に所在し、砂州・砂丘から砂丘間凹地に立地しています 。平成元年の調査では、住居址25軒、掘立柱建物址4棟、円形周溝墓3基、溝状遺構286条、土壙墓14基、土坑149基、ピット741本、井戸址1基、畝状遺構1面、不明遺構1基の計1224基が検出されています。住居は6世紀後半から9世紀に造られています。特に6世紀の円形周溝墓、9世紀の甕棺墓や古代の土壙墓群は注目されます。遺物では墨書土器、灰釉陶器、金属製品や転用硯等の特殊遺物も出土しています。また、中期の縄文土器・中期の弥生土器片も出土している。砂丘間凹地では、砂丘にかかる部分で畝状遺構されていますので、生産空間の場としても土地利用されています。平成2年の調査では、完全に砂丘間凹地に立地しているために、古代から近世までの25条の溝状遺構が凹地に直交して発見されました。古代でも凹地は耕地として利用されていたことが明らかになりました。

新町遺跡_全体写真

新町遺跡_1号円形周溝墓

新町遺跡_95号土壙・甕棺墓

新町遺跡_全体写真(2)