平塚の遺跡

片岡遺跡

かたおかいせき

最終更新 1998年5月

片岡字宮ノ前に所在し、大磯丘陵の北東端に位置します。遺跡の立地する台地南部には、東西の両方向から入り込む幅約150mの谷戸があり、一見して独立したように見えますが、頂部は約20mの幅をとりながら、南方に台地へと馬の背状に続いています。この台地は中世の「片岡砦」といわれる城跡に比定されています。昭和62・63年の調査成果では、曲輪状遺構、溝状遺構、縦堀状遺構などの城跡に関連した遺構と遺物が確認されています。その他に縄文時代中期の住居址や土坑が発見されました。市内には中世の城跡と推定されているところが幾つかありますが、その実態が明らかにされているものはほとんどなく、多くの課題がのこされています。

片岡遺跡_全体写真

片岡遺跡_全体写真(2)

片岡遺跡_縄文中期の住居址

片岡遺跡_住居址から出土した深鉢