火山灰をさぐる№1 火山と地震
昭和53年(1978年) 8月発行 アメリカンレターサイズ判 36頁
平塚市西部に位置する大磯丘陵には、富士、箱根火山よりもたらされた関東ローム層
が厚く分布する。
このローム層を調査することにより、土地の生い立ちや地殻変動の様子が判明すると共
に、いわゆる活構造としての検討を行なうことができる。
一方、大被害をもたらす巨大地震の発生は、活断層の再活動によるものと考えられてい
る。したがって、火山灰からわかる過去の地殻変動により、今後発生する巨大地震が市
周辺地域にどういう変動をもたらすかをある程度推定することができる。
こうした観点から、地震による変動は過去の地殻変動と密接に関係していることを理解
させ地域の地盤についての認識を新たにすることを目的として、「火山と地震」という
テーマで特別展を企画した。
また、関東大地震についても、地震被害という点から大きく取り上げた。
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