12月に行った「お飾りつくろう」の行事の一環として、1月11日に「博物館でセートバレー」を行いました。
セートバレーは1月14日の小正月に、道祖神のお祭りとして各地域で行われました。どんど焼きなどとも呼び、14日の夜にはお正月飾りを集めて作ったサイトに火をつけて燃やします。
現在でも14日の周辺の土日で各地域ごとに行われています。
正月飾りを燃やすところが注目されがちですが、かつては道祖神を囲うオカリヤを作り、そこに子どもたちが集まっておこもりをする地域もありました。
今回はそれをやってみよう、ということで……
ドン!
オカリヤを再現したものです。奥に道祖神に見立てたものもあります。
こんなに大きくなくても、子どもが数人は入れる大きさや道祖神のみを囲うオカリヤが市内の各地に建てられました。
子どもたちはここに入って、道祖神にお参りに来た大人にお払いをしました。
それも今回体験してもらいました。
「疱瘡(ほうそう)も軽く、麻疹(はしか)も軽く、アクマッパライ、アクマッパライ」
しっかりお払いしてもらったので、今年一年健康に過ごせるでしょう。
お払いも終わったので、集めたお飾りを燃やします。
このとき、オカリヤを一緒に燃やしたり、道祖神の石碑を火にくべる地域もありました。
道祖神は厄を受ける神様ともいわれているため、人間の身代わりに道祖神の家を焼いたりすることで、悪いものを払う意味があります。
この時の火でダンゴを焼いて食べると、風邪をひいたり虫歯にならないといわれています。
さて、作ったダンゴは石臼や米俵に刺した木に刺して歳神棚の下に飾りました。
博物館でも今年は再現して飾っています。
行事は終わってしまいましたが、この展示は歳神棚と合わせて1月末まで行っているので、ぜひご覧ください!