1月2日夕方から4日夕方、当館のワーキンググループ「流星観察会」で月面衝突閃光協働の観測キャンペーンを実施しました。ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。
月面衝突閃光とは、月面に隕石が衝突する際に見られる、一瞬の発光現象です。明るい閃光であれば小型の望遠鏡でも観測することが可能で、複数地点から同時に観測すると、確度を高めることができます。月面衝突閃光が起きたかどうかがはっきりすると、大きな流星物質の分布調査やクレーター形成過程の解明、月面開発へのリスク評価などに役立てることもできます。
キャンペーン期間中、平塚における学芸員の観測では、残念ながら閃光を確認することができませんでした。平塚では1月2日夕方と4日夕方は雲のためほとんど観測できず、1月3日夕方はときどき雲が流れる中で月の夜側を観測できましたが、閃光は捉えられませんでした。
2025年1月3日夕方に平塚から撮影した月齢3.4の月
観測キャンペーンは今後も実施する予定です。第4回は9月8日の皆既月食時を検討しています。