昨日、講演会「地球生命の起源の謎に迫る ~オパーリンから 100 年」が開催されました。横浜国立大学名誉教授の小林憲正さん。
この講演会は、旧ソ連の生化学者アレクサンドル・オパーリンが『生命の起源』を出版して今年で100周年であることを記念して開催されたもの。地球生命を含めた宇宙における生命の起源を考える学問をアストロバイオロジーといいますが、小林さんは生命科学分野におけるアストロバイオロジーの第一人者です。
講演では、地球の生命の起源について”わかっていること”と”わかっていないこと”の2つを軸に、多岐にわたる話題をやさしくお話してくださいました。彼が提唱した「がらくたワールド※」の説明には自然と熱が入ります。
※機能が低く、洗練されていないが、役に立たないわけではない「がらくた分子」からなる世界。この「がらくた分子」を生命の前駆体とする仮説が「がらくたワールド」説です。
最後に短時間ですが質疑応答の時間を設け、熱心な参加者からなかなか高度な質問も飛び出しました。
アストロバイオロジー関連では、来年2025年は太陽系外惑星が初めて発見されてから30周年です。秋にはそれに関連した最新天文学講座を企画中。楽しみにお待ちください。