といっても、夜空の星座の異変ではなく、商店街に設置されていた星座絵タイルの話です。
在りし日のやぎ座、絵タイル。
「いやいや、おうし座でしょ?」とか「背中の魚は何よ?」
惜しんでいる間もなく、さまざまな疑問の声が飛んできそうですね‥
平塚駅周辺、湘南ひらつか七夕まつり会場になる商店街には
7月7日の夜に見られる星座たちの姿が絵タイルで配置されています。
おりひめ星がある「こと座」、彦星の「わし座」を中心に
24の星座が、天上の配列を模して配置されています。
およそ40年前、紅谷パールロードを皮切りに順次行われた
商店街ショッピングモール化事業で設置されたものです。
北天の星座は北の街路に、
西の空に見える星座は西寄りの街区に、
という具合に24星座が配置され、商店街を星空散歩できる趣向でした。
来月、この絵タイルのことをある場所でお話しする機会をいただいたので
2014年に当館のWG(当時)「星まつりを調べる会」が作成したマップと変わりないか、
通勤途中に点検をすることにしました。
道路という消耗の激しい場所でよくぞ40年、残ったと思います。
確認作業は東半分を終えたところですが‥
惜しくも、やぎ座といるか座(の絵タイル)が、消滅しました。
(工事等の都合で一時取り外しの可能性もあります‥)
冒頭の絵がやぎ座だ(った)という根拠は
隣接する星座が、いて、わし、みずがめ座であること。
絵柄もまあ、やぎに見えなくはない‥
やぎ座は半魚の姿で描かれることから、背中に浮いている魚はそれ‥かも?
七夕の夜という季節を考えるとおうし座はない‥などでしたが
たしかにこれは、難解!
もうひとつ消えていった、いるか座のタイルも、星座とは気づきにくいデザインでした。
何の星座なのか、というより星座だということがわかりにくい
もしかすると、難解な星座絵から消滅しているのかもしれません。
次はオレか!!?
さんかく座の悲痛な叫びが聞こえた気がしました‥
(つづく)