8月10日(土)と24日(土)は、博物館屋上で望遠鏡を使って太陽や昼間の星を観察する、太陽を見る会を実施しました。今回はSSHの一環で、江南高校の生徒さんにお手伝いいただきました。
屋上には太陽の白色光を白い板に投影する屈折望遠鏡、太陽の彩層をみる特殊なフィルターを付けたHα望遠鏡、昼間の木星に向けたC14望遠鏡の3台を準備しました。
高校生の皆さんには、屈折望遠鏡を担当していただきました。黒点を少しずつ追尾しながら、お客さんにわかりやすく解説していただきました。
こちらは望遠鏡で太陽の白色光を拡大しているところです。絶対に望遠鏡で直接太陽をのぞいてはいけませんが、このように投影するとみんなで一緒に黒点を観察することが出きます。今は黒点がたくさん出ていて、数えるのが大変なくらいです。
太陽分科会の横関さんにも来ていただき、Hα望遠鏡を担当していただきました。横関さんは専用の解説シートを自作されていて、太陽の淵から吹き上がるプロミネンスについてなど、太陽の魅力をたっぷり紹介していました。
1日目は、いつも夜の星を見る会をお手伝いいただいている、枡本くんにも補助をお願いしました。青空に浮かぶ木星をご覧いただくため、手で太陽の影を作って少しでも見やすいよう工夫している、枡本くんの細かい配慮が見られます。
途中から、太陽分科会会員&元館長の鳫さんも飛び入り参加し、大きなHα望遠鏡を操作していただきました。現在活動のピークを迎えている太陽は、見どころが満載です。鳫さんの解説にも熱が入ります。
こちらは2日目の様子です。1日目は多くのお客さんで賑わいましたが、2日目はお盆を過ぎてお客さんが少し減り、じっくりと観察できる落ち着いた雰囲気でした。私(藤井)は1日目にへとへとになってしまったので、2日目は帽子で対策をしました。夏は大気が安定している日が多く、拡大して観察しやすいのですが、気を付けないと熱中症になってしまいます。太陽を観察される方は、直接望遠鏡をのぞいてはならないのはもちろんですが、暑さや日射への対策も十分注意しましょうね。
太陽を見る会は、今後も実施していきたいと思います。秋から冬になると、上空の風が強くなり太陽の像は少し悪くなりますが、夏よりも快適に観察できると思います。よろしければお越しください。