昨日、今年度の博物館実習の開幕ともいえる「ガイダンス」が行われました。

博物館実習は、学芸員の資格取得のために必要な単位の一つ。学芸員資格取得のための総仕上げともいうべきものです。今年度は12名の大学生が9月4日(水)~9月12日(木)まで博物館実習に参加します。今日はそのガイダンス。今年度の実習担当である塚田学芸員から実習の諸注意や当館の概要などの説明を受けました。

その後、館内をやや駆け足ではありましたがバックヤードを含めて回りました。収蔵庫や文献資料室なども見学。

下の画像は、常設展示室2階の情報コーナーを見学している様子。そう、実習の最後に、実習生全員でここに展示を制作するのです。どんなテーマになるのか……楽しみにお待ちください。

博物館実習期間中は、この「博物館日記」で、毎日、実習生の皆さんたちに実習の様子を報告していただきます。というわけで、さっそく昨日のガイダンスも2名の実習生に報告していただきましょう!

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本日は博物館実習のガイダンスでした。実習についての簡単な概要に実習参加者の自己紹介、さらには館内見学と、想像より濃い内容の一日でした。特に、館内見学の一環として訪れたバックヤードは非常に興味深いと感じました。今まで大学で学んできた博物館に関する様々な、しかし実態を伴わない机上の知識を、一気に現実のものであると実感することが出来たためです。実習本番は1ヶ月と少し経った後の9月初旬からではありますが、このような実際の現場だからこそ、という経験をすることができるのだと今からとても楽しみです。正直、上手くやれるだろうかという不安はあります。しかし、今まで学んできたことを活かしつつ、自分にとってなにか意味のある経験にできるように頑張りたいと思います。
(東 佑馬:東洋大学)

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本日、平塚市博物館で学芸員資格取得を目指す実習生のためのガイダンスが行われました。出席確認と自己紹介が行われた後、博物館の概要について説明があり、平塚市博物館が生物、地質、天文などを扱う総合博物館であることが強調されました。この博物館は平塚市の歴史や特徴を伝える重要な役割を果たしており、行政区域にとらわれず相模川流域に関連する資料の収集・展示・教育普及活動も行っています。 このことは「京浜のベッドタウン・都市と農村の融合・震災と戦災・文化の発祥地」という平塚市の特徴が背景として関係していると改めて学びました。 この博物館実習を通し、現場で学芸員が担っている役割について深く学びたいです。実習に対する意欲を新たにしました。
(川口 有紀子:日本大学)