いよいよ夏休みがやってきます。今年も博物館では、「星を見る会」や「太陽を見る会」、公民館での出張観望会など、夏に望遠鏡を使うイベントをたくさん予定しています。夏休みに向け、望遠鏡の部品の一つ、アイピースを掃除しました。

お掃除前のいろいろなアイピースたち
お掃除前のいろいろなアイピースたち

望遠鏡で天体を観察するときは、アイピース(接眼レンズ)という、像を拡大するためのレンズを使います。アイピースは、焦点距離が(レンズの中心から像を結ぶまでの距離)が長いほど広い視野を明るく観察でき、逆に焦点距離が短いほど狭い視野を大きく拡大できます。見る天体によって最適なアイピースを使うため、交換式になっています。

これは当館の主力望遠鏡、セレストロンのC14です。口径35cmの鏡筒(大きな筒)で集めた光を、小さなアイピースで拡大する仕組みになっています。C14望遠鏡の紹介はこちらをご覧ください。

博物館モノ語り08「C14望遠鏡」

アイピースをのぞく部分は、どうしても汚れがたまってしまいます。レンズに傷がつかないように、1つ1つ丁寧に掃除をしました。

アイピースの汚れをふき取っている様子

望遠鏡は、実際に天体からやってきた光を集め、アイピースを通じて私たちの目に光を届けます。ぜひ望遠鏡を使ったイベントにご参加いただき、遠い星の世界を手繰り寄せましょう。晴れるといいな。