2月18日は先日に引き続き、文化祭の実演「会員によるプラネタリウム投影」の第2部を開催しました。今回も、天体観察会プラネタリウム分科会の会員が制作したオリジナルの番組を生解説でお送りし、3組が1回ずつ、持ち時間20分の投影をしました。

学芸員による通常のプラネタリウムに加え、市民の皆さんが投影担当者に加わりました。

本日1回目の投影は、大井健さん&正子さんの「誕生星座はいつ見える?」です。2024年現在の空では、誕生星座が太陽の位置からずれてしまう理由を紐解きました。時々ご夫妻の掛け合いにほんわかさされながら、いつなら誕生星座が見やすいのか、詳しい計算方法まで伝授していただきました。

大井さんの投影中の1シーンです。4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」やデジタルプラネタリウムソフトウェア「ステラドーム」&「バーチャリウム」、光学式投影機「パンドラ」をうまく使い分けながら、歳差運動による春分点の移動をわかりやすく可視化されていました。

2回目の投影は、望月美佳さん&彩実さんの「まちで楽しむ星空さんぽ」です。平塚の街中から見える星空を起点に冬の星座観察の基本をおさえた後、田舎の星空に移って満天の星空を楽しみました。親子の心温まる解説にみんなが癒され、ずっと聞いていたい気分になりました。

望月さんの投影中の1シーンです。当館の光学式投影機「パンドラ」とデジタル式プラネタリウムのソフトウェア「バーチャリウム」で、移りゆく季節の代表的な星座を、薄明がやってくるまで一つ一つじっくり紹介されていました。

3回目の投影は、水永 仁さんの「冬の星座と星雲星団・オリオン座の神話」です。番組前半では、水永さんが望遠鏡で撮影された美しい天体写真を使って、冬の代表的な恒星や星座、星雲星団をご紹介いただきました。後半はオリオン座にまつわる神話をお話しいただきました。

水永さんの投影中の1シーンです。光学式投影機「パンドラ」とデジタル式プラネタリウムのソフトウェア「バーチャリウム」を用いて冬の星空案内をした後、オリオン座のお話しが始まりました。星空のもと、水永さんがAIを使って作成された神話のイラストを交えながら、オリオンが星座になるまでの壮大な物語をたどりました。ゼウスのインパクトに圧倒されました。

今回投影したプラネタリウム分科会の皆さんです。

ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。天体観察会プラネタリウム分科会では、来年度も文化祭で投影する予定です。よろしくお願いいたします。