1月18日14時32分に、平塚市博物館屋上で撮影した写真です。建物の避雷針が指す上空に、環天頂アークの虹色の光がうっすらと浮かんでいます。環天頂アークは、天頂環ともいい、虹をさかさまにしたような小さな弧状の光です。頻度は年に1~2度見られたら幸運というくらいの、珍しい現象です。

環天頂アーク、今日(2024/1/18)の写真

これは太陽の光が薄い氷晶の雲を通るとき、結晶により屈折し色を分けられた光が、太陽とは離れた方向からわたしたちの目に届くものです。同様の原理で見える現象に、環水平アーク、ハロ、幻日などがありますが、その中でも環天頂アークが見える条件は、太陽高度が低く、かつ結晶の空中姿勢があるていどそろっている必要があるとされます。

これらの不思議な光の現象は、2020年の特別展図録「空を見上げよう 光と色の不思議」に、各種ご紹介しました。携行に便利な小さなA5判ですので、空や雲を見るお伴に、ぜひご利用ください。

平塚市博物館刊行物のページ (hirahaku.jp)