1月8日(月)を以て、秋期特別展「天象儀(プラネタリウム) 100年の軌跡」が終幕しました。おかげさまでたくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございました。

1月6日(土)には最後の展示解説を実施。皆さん、熱心に聞いてくださり、質問もたくさん飛び出しました。

本展では多くの方にご協力いただき、貴重な資料を展示することができました。例えばこちら。どれもプラネタリウムの光源となる電球ですが、手前の2つのうち左側のものは旧・天文博物館 五島プラネタリウムで使用されていたもの(小川誠治さん提供)、左は(株)五藤光学研究所が米セントルイスの科学館に収めたプラネタリウムで使用するために製作したもの(未使用)です。特に後者は国内にこれ一つしか残されていないそうです。

太平洋戦争終戦前に日本国内にあったプラネタリウム施設は大阪市立電気科学館と東日天文館のみですが、その関連資料も小川誠治さんに数多く提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

また、プラネタリウムの歴史を扱ったコーナーでは、歴史的な投影機の画像を(株)五藤光学研究所やコニカミノルタプラネタリウム(株)をはじめ各メーカーさんにご提供いただきましたし、なにより多くのプラネタリウムの画像を、全国のプラネタリウムを巡られているういとらさんにご提供いただきました。ありがとうございました。

当館の初代プラネタリウムと二代目プラネタリウムが並んで展示されるのも、実に12年ぶりのことでした。GX-10Tに至っては、半分を他市の施設に貸し出していたこともあって、南北の恒星球が揃ったのも10年以上ぶり。懐かしく感じたかもいらっしゃるのではないでしょうか。

そのほか、メインビジュアルの題字を書いてくださった中屋啓太さん、各種イラストや図を提供してくださった八王子さん、ほか、多くの方に支えで完成した特別展でした。ありがとうございました。
プラネタリウム誕生100周年を記念して開催した本特別展ですが、プラネタリウム100周年は2025年5月まで、まだまだ続きます。本展の内容も、一部を抜粋&新たな資料を加えて今後、何回かに分けて情報コーナーで展示する予定です。また見に来ていただければと思います。