博物館実習二日目、今日は各分野に分かれての資料整理実習でした。

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 2日目の午前中はそれぞれの資料整理の担当学芸員による実習を行ないました。
 考古分野の資料整理実習では、博物館見学に訪れた小学生への展示解説と特別展の片付け作業を行ないました。小学生に向けた展示解説は初めての経験だったのですが、とても熱心に聞いてくれたので、アドリブを交えながらスムーズに進行することができました。事前に展示内容をしっかり把握しておくことが大切なことが分かりました。また、特別展の後片付けでは、協力して役割を決めながら展示資料を梱包し、資料の取り扱いに注意しながら作業を進めることができました。
 午後は実習生展示のグループ内討論と企画案の発表を行いました。学芸員の方々からの指摘を受けながら、平塚市博物館で行なうことの意義として、より地域性を意識していくことが必要だと考えました。実習生のオリジナリティのある展示を制作できるように引き続き実習に取り組んでいこうと思います。
(秋定和希)

考古分野の資料整理実習の様子

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 実習2日目の前半は資料整理実習、後半展示制作のグループ内検討を行いました。
 資料整理実習では、私は民俗担当なのでダルマの木型やお面の木型、盆花の材料や盆花の作成道具等の登録作業をしました。まずはクリーニング作業を行ってから登録作業に入りました。資料の測定や資料番号の記入、パソコンを用いた記録など地道かつ細かな作業が多く、神経を使いました。特に実測は凹凸のある文化財を多く取り扱ったため、どこを測れば良いのか試行錯誤しながら作業しました。文化財を保護するにあたってこれほど手間暇のかかる作業をしていたのだと身をもって知り、博物館の展示が多くの人々の手を介して成り立っているものだということを学びました。
 展示制作の検討では、私のグループでは1日目で大まかな展示資料や構成はある程度決まっていたので、グループごとに行われる展示案の発表に向けて具体的な展示内容や企画の概要の作成を行いました。 そして、グループごとでの発表では学芸員の皆様から厳しい指摘を受けました。今回受けました指摘を踏まえて展示案の練り直しを行いたいと思います。
(古川綾夏)

民俗分野の資料整理実習の様子

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ほか、生物分野では植物標本の整理を、天文分野では秋期特別展に向けた資料の写真撮影を、地質分野では先日まで開催されていた企画展の展示資料の撤収を、歴史分野では古文書の裏打ち作業を行いました。実物資料の扱いを学ぶ資料整理実習は、ある意味、博物館実習のひとつの肝です。様々なことを吸収できたのであれば幸いです。

生物分野の資料整理実習の様子
天文分野の資料整理実習の様子
地質分野の資料整理実習の様子
歴史分野の資料整理実習の様子