去る8月15日(火)、体験学習「体験!宇宙飛行士選抜試験」を行いました。

今年2023年2月、新たな日本人宇宙飛行士候補が選抜されました。来る8月25日には古川聡宇宙飛行士が登場するクルードラゴン宇宙船の打ち上げも予定されています。日本人宇宙飛行士が身近になりつつある今、宇宙飛行士という職業について知ってもらおうと企画した行事です。

今回は高校1年生から小学校4年生までの12人が参加してくれました。
というわけで、最初の試験は自己PR。かつて、大西卓哉宇宙飛行士が採用試験の際に一人●役を歌い分けながらミュージカルを演じたというエピソードがありますが、自分をアピールすることは宇宙飛行士に限らず大事ですよね。自分で描いた絵を持ってきたり、上野東京ラインの駅名をすべて早口で言ったり、いろいろなPRがありました!

続いての試験はおなじみ(?)真っ白なジグソーパズルの組み立て。山崎直子さんたちの代の試験で行われた試験だそうで、そのとくは一人一つだったようですが、今回は4人1チームで力を合わせて組み立ててもらいました。とはいえ短時間ですから完成には至りません。大切なのはチーム内で協力しながら集中して作業できていたかどうか、ですね。

休憩をはさんで第3の試験。題して「背中合わせお絵かき」です。宇宙飛行士にはコミュニケーション能力が問われます。無線の指示だけで作業をしなければならないこともしばしばです。わからないことをわからないまま進めては、一歩間違えば命取りになります。自分が持っている絵を正しく相手に伝えられるか、絵を描く側はちゃんと確認しながら正しく描けるか、双方のコミュニケーション能力が問われます。なかなかいい線まで描けていたペアもありました。

最後の試験は、これまでの総決算。宇宙飛行士チームと管制官チームにわかれ、無線の指示だけであるものを組み立ててもらいます。材料もその場にあるとは限りません。チーム内の協力、適切なコミュニケーション能力が不可欠です。

さぁ、同じものがつくれたでしょうか?

2時間30分の長丁場のイベントでしたが、子どもたちは集中してよく頑張りました。彼ら彼女らが大人になるころには再び宇宙飛行士の募集があるかもしれません。そのときに、自分が応募してもしなくても、この時の体験を思い出してもらえればうれしいですね。