博物館実習、四日目。今日は大半が教育普及事業実習でした。平たく言いますと、博物館イベントの主催者側の体験ということですね。どのような様子だったのでしょうか。
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本日の教育普及事業では流星投影機の工作を行いました。
流星投影機はあまり耳馴染みのない単語ではありましたが、ガイドに従ったり学芸員の方からの解説を伺いながら作成していくうちに、それがどういったものであるかを理解することができました。
実は、実習生たちは投影機の工作を完成させ、事前にすべての流れを理解してから教育普及活動に携わる予定だったのですが、時間の都合上、未完成の段階で参加者の方々をお迎えすることとなってしまいました。
しかしながら、前述のような、実際に手を動かすことで理解が深まるという過程を参加者のお子様方と共有しながら作業を進める、という経験を享受することができました。
私が担当したのは職人気質な参加者だったので、比較的ゆっくりと工作を行いましたが、藤井さんのサポートもあり最終的には完成まで漕ぎ着くことができました。
帰宅後、体験していただいて、実際の夜空を見上げるきっかけの一助となれたらなぁ、と願ってやみません。
細谷南菜子(静岡大学)
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実習4日目の本日は、6つの分野を2グループにわけ、教育普及事業実習と展示制作を午前と午後の交代制で行いました。
私たち天文分野は午前中に展示制作、午後に教育普及事業実習を行いました。
展示制作では、昨日まで検討していた展示制作案をもとに、パネルには展示する資料と同じ大きさの紙を貼り、展示台には実物の資料を置いて、展示の全体像を把握する作業を行いました。
実際に資料を設置することにより、私たちが想像していたよりも展示スペースが狭いことに気が付きました。また、来館者の方が展示を見るときの動線や視線の動きを考える必要がある、と学芸員の方からアドバイスを頂いていたため、左から右へ展示を見てもらうために、どのような配置が適しているのか考えました。
教育普及事業実習では、子どもたちと一緒に星座早見盤を作成しました。実習生や保護者の方と協力しながら、一人一人が真剣に、楽しそうに作業をしている姿が印象的でした。
その後、プラネタリウムで自分が作成した星座早見盤を使って星を探しました。蓄光塗料を星の位置に塗っていたため、暗闇で星座早見盤の星が光る様子に驚きながらも、感嘆の声を上げながら星を探す子どもたちの様子を見ることができた瞬間に一番のやりがいを感じました。学芸員の方が仰っていたように、今日の体験が学びの「きっかけ」になれば良いと考えます。
本日で実習は折り返し地点となりましたが、より良い展示が出来るよう班のメンバーと協力し、引き続き頑張っていきたいと思います。
小玉 春奈(東海大学)
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今日の生物分野の活動は展示制作作業、教育普及事業実習でした。
展示制作作業では、昨日の展示案発表でいただいた学芸員の方からの指摘と助言をもとに展示制作の案を練り直しました。それにあたって、展示する資料をよく観察しました。すると、自分たちから自然とモノに対する疑問が湧いてきました。普段間近で見ることのできないものを、じっくり観察することができるというのは博物館の醍醐味のひとつです。それをどう魅せていくか、自分たちで考えながら展示制作を楽しみたいと思います。
教育普及事業実習では、星座早見盤の制作を行いました。小学生の子と一緒に私も星座早見盤の作り方、使い方を学びました。恥ずかしながら、星や星座の知識がほぼ無い私にとってこの実習は天文の勉強の場にもなりました。一緒に星座早見盤を作った男の子は「なぜ?」「どうして?」が次々と浮かび上がり、鋭い質問を学芸員の方に投げかけていました。私も一緒になって質問に対する回答を聞き、天文への興味が湧いていきました。やはり博物館は興味関心を引き出す場であるなと改めて思いました。
太田原 笙子(東海大学)