付加体とは,大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込む際,堆積物が大陸プレート側に押し付けられ,はぎとられたものです.
複数のプレートの沈み込み境界にある日本列島においては,広い範囲に付加体の地層が分布していますが,どうやって付加体ができるかは,なかなか感覚的に理解しがたいものです.
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そこで,今回はいちごジャムと食パンを使って,付加体ができる様子を模式的に再現してみました.
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プレートに見立てた食パンのうち,下盤側(海洋プレート)の上には,堆積物に見立てたいちごジャムを塗っておきます.そして二つの食パンを組み合わせて,プレートのように沈み込ませると・・・
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上側のパン(大陸プレート)に下側のパン(海洋プレート)上のジャム(堆積物)が押し付けられ,ジャムが上側のパンにはぎとられる様子がお分かりになるでしょうか.付加体とはこのようにしてできたものだと考えられています.
平塚周辺では,市域西部の大磯丘陵の他,烏帽子岩や江の島でも約1000万年以上前の付加体をみることができます.それはかつて湘南地域がプレートの境界付近であった証拠と言えるでしょう.
ちなみに実験終了後のプレートと付加体は,サンドイッチにして美味しくいただきました.